太陽光発電設備~岩見沢市 I 氏宅(木造・陸屋根)
平成23年11月にパネル設置、平成23年12月より北海道電力への売電を開始。
東光電機工業では、お客さまからのご相談を受け、事前現地調査、見積り、架台・バネル設置、配電工事のほか、補助金(国、岩見沢市)支給申請の代行・お手伝いを行いました。
なお事前調査では太陽光を遮る樹木等がないことを確認しています。
I氏宅は築13年の木造住宅です。屋根裏の状況を確認したところ、湿気等でカビが発生、屋根の野地板の劣化が進んでいた(囲み部分)ため、屋根自体の張替えを行うこととしました。
屋根荷重は、屋根材を支える垂木(たるき)と、垂木を支える母屋(もや)を通じて支えられます。
太陽光発電施設の架台を屋根に固定する、ということは屋根に穴を空けることであり、とくに積雪地域では屋根の防水対策が重要です。
パナソニック社製の太陽光パネルを北海道の住宅に設置する場合は、屋根の上に「北海道エコエネPVレ-ル」と呼ばれる構造材を設置します。
「北海道エコエネPVレ-ル」は、垂木を貫通して母屋と特注のポイントビスで止められ、構造材には厳重な防水措置が施されます。
【屋根裏から見ると】母屋(もや)と垂木(たるき)が交差している部分にポイントビスが入って固定されます。
構造材の穴あけ位置が決まったら、穴をあけます。なお構造材設置部分に断熱材があれば、除去します。
構造材の穴をあけた位置にポイントビスを打ち込んだ後、コーキングを施します。(防水措置)
構造材をガルバリウム鋼板で包み、端部も細心の処理を施します。(防水措置)
これらの処理を施した構造体を「エコエネPVレール」と呼びます。
「エコエネPVレ-ル」が並びました。
「エコエネPVレ-ル」に架台を固定するための支持金具を取り付けます。エコエネPVレ-ルに穴をあけるため、屋根面に直接、穴をあけることはありません。
架台部分。屋根の中央が凹んでいますが、基礎金具の長さを調整することで架台の水平を保っています。
パネルは3段5列で15枚×230wで最大出力3.45Kwの発電が可能です。
なお岩見沢地区では脚部長が90センチタイプの架台を使用します。
屋根の上での除雪は危険が伴ないますので、作業には十分ご注意願います。
なお、こちらのお宅は陸屋根なので除雪が可能でしたが、斜め屋根ではパネルの除雪自体が困難です。
平成23年12月6日の積雪約30センチ。やや気温が高く、パネル間の雪が溶けていますが、自然落雪には数日かかります。
平成23年11月16日から17日にかけて、2日間で70センチの積雪(乾雪)時のパネルの状況です。こちらのお宅では屋根に上がって除雪作業をされました。